「論説紙芝居国語」とは?
自ら学び、考える「創造力」へ
故きを温ねて新しきを知る
「ピグマリオン論説紙芝居国語」が目指し、実践する
「モノの見方、捉え方」の習得は、世に蔓延する「知識教育」とは全く異なるものです。
それは、常に「言葉の使い方」とセットになっているから。
例えば、
「ガリレオだったらこう考えるのではないか?」
「どんな視点から見れば、こんな答が出てくるのか?」
と考えること。
こうした経験が、やがて「自分だったらこう考える」という独創性に繋がっていくのです。
逆に、こうした教養を抜きにした「自分の考え」は、実際には独自でも
何でもない独りよがりであったとしても、そう気づくことができません。
他者の考えを学ぶことで、初めてそれらとは異なるものとして「自分」が見えてくる。
自分で考える「創造力」のために他者を学ぶこと。
そのための営みこそが国語教育であり、
「ピグマリオン論説紙芝居国語」が目指すものです。
創造性と教養
新しいアイデアを創り出すための方法を述べた古典的名著、『A Technic for Producing
Ideas』において、著者であるヤングは次の2点を繰り返し強調しています。
1つは「アイデアとは古い要素の新たな組み合わせである」ということ。もう1つはこの
新しい組み合わせを見出すために、モノとモノの関係に注意することでした。それまでに
無かった仕方でモノとモノが結び付けられる時、アイデアが生まれるというわけです。
それでは、こうした関係を見出す能力を養うにはどうすればいいのか。「モノの見方、
考え方」を身につけることは、間違いなくその最良の方法の1つです。あるモノと他の
あるモノは、見方を変えることで無関係にも、非常に近しい関係にもなる。新しい関係
の発見は、それまでとは違う仕方で既存の関係を見直した結果なのです。
多用なモノの見方、考え方を身につけることは、この意味で間違いなく着想の豊かさ、
アイデアの豊富さに繋がります。実際、ヤング自身も社会科学の本を読むことを勧めて
いました。新しい見方を学び、その新しい見方で周囲のものを眺めていく。これこそが
発見のプロセスに他なりません。
「創造性」とは、無から有を創り出す力ではありません。
「1」と「1」を、「2」になるよう組み合わせる力なのです。数として捉えなければ
足し算ができないように、関係を捉えられなければアイデアは生まれません。
自ら課題に向き合い、解決を導く能力を手にするために。
「ピグマリオン論説紙芝居国語」が届ける教養は、必ず子どもたちの力になります。