創造性のもととなる「思考力育成」をテーマに幼児教育、小中高生研修、企業研修を行う一般社団法人です。


「論説紙芝居国語」とは?


幼児から学ぶ本格国語
大人も楽しめる知識を楽しく学ぶ、革新的国語教材。

「ピグマリオン論説紙芝居国語」は
全国の中学校入試(国語)、大学入試(国語・英語)で出題された良質な文章をもとに、
原典となった著作のアイデアやモノの見方、考え方のエッセンスを取り出しており、
これらのトピックを4歳程度の子どもから楽しみながら学び親しむことができます。

国語力を身に付けるためには、よい文章を読み、様々なテーマに触れることが一番。
そのために最適な題材が、バラエティに富んだ内容を扱う入試出題文なのです。
「ピグマリオン論説紙芝居国語」を読むことで、
子どもたちは自然と言葉を使いこなす高い能力を身につけることができます。


制作者の言葉

高知工科大学 教授  
中川 善典 博士(工学)

国語は、論理的思考能力を醸成する重要な科目であり、他のあらゆる教科の基礎であると、よく言われます。確かに、国語にはそのような側面があるのでしょう。しかし、ここでは敢えて、それとは違う国語学習の意義を考えてみましょう。

例えば、中学入試の難しい算数の問題を目にしたとき、「こんな問題、本当に解けるの??」と、誰もが(この私でさえ!)うろたえます。でも、そこから逃げずにじっくり考えていると、あるときパッと視界が開けて、「なるほど、なるほど、そういうことだったのね!」と思えるようになります。いくつかの中学校は、そういう問題を本当に上手に作るものだと、つくづく感心します。

中学から大学までの入試国語問題の素材となる論説文を書いた著者たちも、おそらく、これと同じようなひらめきを経験したのでしょう。そして、「私たちの住んでいる社会や、私たちを取り囲む自然は、こんな風に見ることもできるんだ!」と感動し、それを誰かに伝えようと思い、文章を書いたのでしょう。今はまだ幼稚園か小学校低学年くらいのお子さんたちが、30年後には、そんなことができる大人になってほしい。それが、私たちピグマリオン紙芝居国語の開発チームの最終ゴールです。

では、どうすれば、そんなことができるようになるのでしょうか。そのための近道は、著者たちが体験したこのひらめきと感動とを、お子さんたちが追体験することであると、私たちは信じています。ここで、紙芝居という媒体が力を発揮します。その追体験を繰り返すことで、先人達が開発した「ものの見方」がお子さんの頭の中にたくさん蓄積し、時にはそれらが頭の中で繋がったり、時にはぶつかり合ったりします。こうして、そのお子さんだけのオリジナルな「ものの見方」が出来上がっていきます。でも、そのようなお子さんは、こうして獲得された「ものの見方」に飽き足ることはないでしょう。常に新しいひらめきを求めながら自分の周囲の社会や自然を見て、「ものの見方」を自力で塗り替えていくでしょう。また、そのひらめきの喜びを誰かと分かち合おうと努力する中で、論理的思考能力も自然と身についていくはずです。大学受験に必要な各教科の学力など、その過程で自然と身につくことでしょう。多くの塾や教育者たちが考えるのとは少し違った意味で、国語はあらゆる教科の基礎なのです。


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